2025.07.22
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ビタミンC【美容・免疫・健康維持】に必要な量 実は10倍以上必要だった
ビタミンCはいろんな働きがあります。
しかしタイトルにもあるように、人間はビタミンCを体内で生み出せません。
ほとんどの動物は生み出せていて、人間は進化の過程でその機能を失ったみたいです。
その原因は、はっきりしていないけれど必要なビタミン。
そんなビタミンCについてまとめてみました。
目次
・1日の必要摂取量
・なぜビタミンCが必要なのか
・強力な抗酸化作用
・コラーゲン合成の必須因子
・免疫機能の強化
・副腎機能のサポート
・鉄の吸収促進
・分子栄養学におけるビタミンCの推奨量
・吸収率と摂取方法
・1日の必要摂取量
ビタミンCの欠乏症にならないための、1日の必要摂取量は
乳児で1日40mg
成人までは成長に合わせて40mgから徐々に増えて
成人では1日100mg
というのが大まかな見解だそうです。
これは、あくまで欠乏症にならないためにとりたい量の基準です。
↓参照↓
厚生労働省ホームページ「日本人の食事摂取基準(2025年版)」以下リンク
厚生労働省の『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』というページの記載にはアメリカの医療制度基準がありました。以下リンク
そのため、分子栄養学的に必要といわれている量は
1日1,000mg~3,000mg
欠乏症を防ぐ目的から、健康になるという目的に変わると10倍以上の量を必要とします。
・なぜビタミンCが必要なのか
注目さがちなのは主に美容関係だと思いますが、もっといろんな要素でビタミンCは必要になってきます。
副腎・脳下垂体・肝臓・目・筋肉・皮膚
これだけの場所で必要とされていて
内外のストレスを受ける場所や、ホルモン、体の組織をつなぐすべての場所(結合組織のコラーゲン)
全身にわたる皮膚や筋肉、というだけでもかなり重要なものだとわかりますね。
そして、ストレス社会の現代においてもビタミンCは活躍してくれています。
・強力な抗酸化作用
体内で発生する活性酸素は、増えすぎると問題になってきます。
細胞を酸化させ、様々な疾患や老化の原因となるからです。
現代社会の問題点、ストレスも酸化の要因で、コルチゾールという抗ストレスホルモンが副腎から分泌されます。
そのコルチゾールにも副腎にもビタミンCが必要になってきます。
日焼けなど紫外線を浴びることで影響を受ける場所の1つが皮膚ですが、もちろん皮膚にも働きかけます。
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- ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、活性酸素を除去し、細胞の損傷を防ぐ役割をもっています。
- また、ビタミンEなど他の抗酸化物質と協調して働くことで、その効果はさらに高まります。
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・コラーゲン合成の必須因子
- コラーゲンは、美容関係のいろんな場面で聞きますよね。
- そんなコラーゲンは皮膚、骨、血管、歯など、体のあらゆる組織を構成する重要なタンパク質です。
- ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な酵素の働きを助ける補酵素として必要不可欠なんです。
- ビタミンCが不足すると、コラーゲンが正常に合成されなくなります。
- その結果、血管がもろくなったり、皮膚の弾力性が失われたりします。
- とても恐ろしいです。
- ちなみに、コラーゲン自体の摂取はタンパク質を摂取すれば同等以上の効果があります。
- つまり普段の食事でタンパク質の摂取に気を付ければ大丈夫ですよ!
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・免疫機能の強化
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- 白血球の機能を高め、ウイルスや細菌に対する免疫力を強化する働きがあります。
- 風邪の引き始めなどに高用量のビタミンCを摂取すると効果があるという見解もあるようです。
- 私自身意識的にビタミンCを摂っていたときは風邪を引きませんでしたが
- 忙しさやストレスが多かった時にビタミンCを摂っておらず体調を崩したことがありました。
- 最近はいろんな事情で病気などの流行がよく取り上げられます。
- わたしは病原菌の問題というよりも、根本的には日本人の体が弱っていることに原因を感じています。
- そういう意味でもビタミンCはとても役に立ってくれそうですね。
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・副腎機能のサポート
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- ストレスに対抗するホルモン(コルチゾールなど)は副腎で合成されています。
- その際に大量のビタミンCが消費されます。
- 分子栄養学では、現代社会のストレスに晒されている多くの人にはビタミンCが不足しがちであると考え、適切な補給を推奨しています。
- 副腎のビタミンC濃度は非常に高いことが知られています。
- そのことから逆算しても、副腎にとても必要なものだといえますね。
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・鉄の吸収促進
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- 非ヘム鉄の吸収を促進する働きがあります。
- 食品の栄養表記に鉄とありますが、ホウレン草や、海藻、豆や卵が非ヘム鉄です。
- これは、鉄欠乏性貧血の改善にも役立ちます。
- 貧血の改善は特に女性にありがたい働きですよね。
- ちなみにヘム鉄の吸収にはタンパク質が重要です。
- 鉄分ばかりとっても効果が薄い場合はまずタンパク質を消化吸収できる体になりましょう!
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- ・その他の効果
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デトックスの補助
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- 肝臓の酵素の働きを活性化し、体内の有害物質(汚染物質、食品添加物など)の解毒を助けます。
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神経伝達物質の合成
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- 興奮系の神経伝達物質であるノルアドレナリンの合成に関与し、精神的な健康にも影響を与えます。
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・分子栄養学におけるビタミンCの推奨量
分子栄養学では、個人の状態や症状に応じて
厚生労働省の推奨量よりもはるかに多い量のビタミンCを摂取することが推奨されます。
- 通常、1日1,000mg~3,000mgを数回に分けて摂取することが効果的とされています。
- 100mgの10~30倍です。
- ストレス、白内障、日焼け、肌荒れ、アレルギー、花粉症、風邪やヘルペスなど
- 上記の症状が慢性化している場合、1日3,000mg~5,000mgの摂取が勧められることもあります。
- なぜそこまでの量を推奨するかという理由は、ここまでの説明で何となく理解できると思います。
- まずビタミンCを1日100mgというのは、欠乏症にならないための最低限の量より少し多い程度
- それは、ほぼ必要最低限という事です。
- にもかかわらず臓器や皮膚、筋肉など多くの重要な働きやその補助を担っています。
- つまり100mgでは健康になるためにその効果をしっかりと発揮するには足りないという判断ができます。
- ビタミンCは水溶性のビタミンで排出されやすいことから、あまり上限は定まってはいないようです。
- 健康的になる変化が出るのが1日1,000mg~3,000mg
- なにか不健康な状態ある場合はさらに多く必要だということです。
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- ・吸収率と摂取方法
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- ビタミンCは水溶性であり、一度に大量に摂取しても吸収率が低下し排出されやすい特徴があります。
- そのため、1日の総量を数回に分けて摂取することがより効率的とされています。
- サプリメントを選ぶ際には、固めるための成分や着色料、甘味料が少ない、高純度のものが推奨されます。
- リポソーム型ビタミンCのように、吸収効率を高めた製剤も注目されています。
- 食後に取ることで吸収を穏やかにして排出を少し抑えられるというデータもあるので
- 空腹時にとりあえずビタミン剤でという考えはやめておきましょう。
- あくまでも、食事をきちんととったうえでの補助としてサプリメントは存在しています。
・注意点
まず、大前提として、これさえしておけば大丈夫!というものはありません。
何事もバランスがとても重要で、まずは普段の食事をしっかりとることが大切です。
その補助としてビタミンCを個人の体質や健康状態、他の栄養素とのバランスを考慮して摂取することが重要です。
特に何かしらの疾患がある場合は自己判断で高用量を摂取する前に
分子栄養学に詳しい医師や専門家のアドバイスを受けることが望ましいです。
特に腎臓に疾患がある場合、尿として排出しにくくなってしまうので注意が必要です。
・まとめ
多くの動物はとは違い人間はビタミンCが作れません。
壊血病などにならないための必要摂取量は1日100mg
しかし、体にとって多くの機能に必要なものでもあるため
1日1,000mg~3,000mg
肌の悩みや風邪になりやすい、アレルギーなどがある方は
1日3,000mg~5,000mg
摂取することで効果が感じられます。
水溶性ビタミンで排出されやすいので、数回に分けて摂取する(毎食後に摂るのがおすすめ)
腎臓に疾患がある場合は、分子栄養学に詳しい医師や専門家のアドバイスを受けましょう。
一番大切なのは、まずは基本の食事をちゃんととること。
サプリメントはあくまでも補助であるという認識を持ちましょう。
はやりすたりで健康法が行ったり来たりしています。
結局大切なことは普段の生活を整える地味な事なんです。
そして極端な思考もストレスを生んだり余計な疾患を誘発する可能性があります。
柔軟な思考で、バランスよく健康な毎日を送れるといいですよね。
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